乳酸菌風呂は米のとぎ汁乳酸菌の発展型です。
米のとぎ汁乳酸菌の危険性については、多くの方が指摘していますが、問題点が十分認識されているとは言えない状況です。
「乳酸菌風呂」のベースになる米のとぎ汁乳酸菌の問題点について、改めて述べさせていただきます。
米のとぎ汁乳酸菌の作り方概要(リンクは割愛します)
・米のとぎ汁(1回め)に1%の粗塩と3%の黒糖を添加。塩と糖を添加するタイミングは1日後から3日後。
・ペットボトルなどに密閉し、室温で1週間ほど静置。日に1回から数回攪拌する。ガスが発生した場合はガス抜きする。
・開始から4〜5日後に匂いと味で成否を判定する。
米のとぎ汁乳酸菌の疑問点
・「米のとぎ汁乳酸菌」という呼び方をされていますが、本当に乳酸菌溶液なのでしょうか?
・米のとぎ汁はデンプン溶液です。一般的にデンプンには乳酸菌よりカビの仲間、真菌類が生えます。
・米にカビが生えて困った経験がある方は多いと思います。米の加工食品である餅もすぐにカビます。
・カビの仲間には有益なものもありますが、有害なものも沢山あります。
・真菌以外にも様々な微生物が生えている可能性があります。
米のとぎ汁乳酸菌は安全ですか?
・米のとぎ汁乳酸菌が安全なものかどうかを述べるためには、調査確認が必要です。
・どのような微生物がいるか調べる作業を「同定」と言います。
・例えば、一滴の水の中に1万の微生物がいたとすると、最大1万種類の微生物がいる可能性があります。
・調べようとする対象の微生物をシラミつぶしに確定していく、気が遠くなる様な作業が同定です。
・米のとぎ汁乳酸菌の提唱者側から微生物を同定したという報告はありません。
・微生物が同定されていない場合、安全性も確認されていないと言うことになります。
・こちらのTogetterに米のとぎ汁乳酸菌の危険性を、専門家の方が詳しく解説されています。
米のとぎ汁乳酸菌使い方の問題点
・米のとぎ汁乳酸菌に病原体がいた場合、使い方で最も危険な行為は噴霧吸引です。
・病原体を口から飲んだ場合は、胃酸での殺菌を期待できます。O157問題で分かるように胃酸も万全ではありません。
・病原体が肺に入った場合には胃酸という防御手段がないので、重篤な病気になる危険性が高まります。
・病原体を口から飲む場合でも、乳幼児やお年寄りなど免疫の弱い方は感染症のリスクが高くなります。
・米のとぎ汁乳酸菌の発展型「乳酸菌風呂」の危険性はこちらのTogetterをご覧下さい。
米のとぎ汁乳酸菌の危険性が、より多くの方に伝わることを願います。
2012年4月5日追記
参考まとめ「米のとぎ汁乳酸菌関連ツイート」